表紙の『風神雷神図屏風』が 絵本みたいでよき。
中身はちがくて、日本語の風流な【そらに関することば】を取り上げた 繊細な図鑑。
冒頭の国語辞典編集者(著者)の「古くから伝わることばには
日本人が大事に育てあげてきたぬくもりがあります
「自分なりのことばにしてみて…何百年後にみんなが使うようになるかもしれませんよ」
とっても素敵。普段使うことが少なくても、学校で勉強したり 聞いたことがあることばが
多く収録されている。受け継いで次世代に渡したいですね。
あけぼの、山わらう、春雨、雷鳴、雨足、望月、いわし雲、野分、初霜、こな雪、冬晴れ
ことばの解説、採用した文学作品、類似のいくつもの単語、それぞれのイメージ写真や絵画を
大判のフルカラーで贅沢に紹介している。写真が美しい!
子供向けはこれだから!
大人用の『文字と、ちょっとした白黒写真だけで伝わるでしょ』的な投げてくる雰囲気でなく
持てるすべてを駆使して『教えてあげたい』を表現しているから!!
大人も世界に浸れます。素晴らしいです。そして、【山わらう】【野分】知らなかった。
知らなくても生きていけるけど、知って日本を満喫したいな。
シリーズ1作目とのこと、題材は多岐にわたるので まだまだ続けていってほしいです。
でも。【春雨】はお腹がすくし、【こな雪】では「こなぁ~~ゆきぃ~、、、」
歌っちゃうのは勘弁してください。